『素数の音楽』マーカス・デュ・ソートイ著
素数って1以外で割り切れないあの数ですよ。
この本は数学者である著者が初めて一般の方向けに書いた本で、素数をそれに関わる様々な数学者の人生などを交えて論じています。
なるほど一般書なだけあって、小難しい定理とか公式とかはあまり登場せず、どのようにして素数を理解しようか、という数学者たちの苦悩をダイジェストで紹介しております。
素数の理解に繋がる、現在も解かれていない「リーマン予想」の、なんと難解なことか。
難しいんですが、この本は自分の立場に置き換えて考えてみると、改めて勉強することの大事さを教えてくれます(´∀`)
うちの職場では、仕事に関係する専門誌を定期購読しています。
内容には読むのに時間と労力を使いそうな、学者先生が書いた論文も多いです。
今までは、こういった専門誌は、内容に興味はあるんですが、直接に自分の仕事に関わるところでなければ、じっくり読む時間もありませんし、さっと読み飛ばして次の方へ回していたんですね。
でもこの『素数の音楽』を読んでから、その分野の最新情報である論文や、雑誌への寄稿した文書に触れることがどれだけ大切か、またそれが可能な状態にある自分がどれだけ恵まれてるか、再認識しました。
それからは職場で定期購読してる専門誌が回ってきたら、みんなに回った後じっくり読もうと思って、「後で」とか書いてすぐ回してます。
今では、時間のあるときや、自宅に持って帰ってじっくり読んでます。