本読みました。
となり町戦争
なんつーか、となり町と戦争が開始。
でもその戦争は自分達に根付いてるイメージの戦争(第二次世界大戦)じゃなくて、こう、もっと役所的なものであまりに姿形が見えないものでした。
そしてその戦争に、実感が掴めないまま関わっていくことになる主人公。
総評:ヒロイン(?)の香西さんがエロっ。
いや、なんか、物凄く考えされられる作品でした。
戦争っていうものをテーマに扱ってるけど、その実これは、行政に対しての鋭い洞察に満ちていて、読む人によってはかなりの衝撃を受けるかと。
うん、戦争っていうより、公務員とか行政とか、そういったちょっと普通に生活してる人には見え辛い部分について、その「見え辛い」をリアルに描いたものって感じがする。
しかし作中の住民のように、俺も自分の周囲の被害とかしか気にしないんだろうか。
戦争がなぜ起こっているか、戦争によってどれだけ人が死ぬか。
そういったことよりも、戦争によって今日の朝の通勤路が封鎖されたら困るとかめっちゃ身近な問題しか気にしないんだろうか。
それでもし通勤路は通常どおり使えますからご安心をとか言われたら、それでああ良かったと胸を撫で下ろすのだろうか。
一個人の感覚なんてそんなものに過ぎないのかも(´・ω・`)
物語終盤の香西さんのセリフ「これが戦争なんですよ」ってので作品はまとめられるんだけど、このセリフって、戦争を政治って置き換えても成立するんですね。
ぐはあ、マジ俺もリアルにダメージ受ける作品ですわ。
それにしても香西さんのエロ描写はエロくないのにエロいですハァハァ(´Д`;)