主人公は上原二郎。小学生。
父親は公が嫌いな元過激派。
その父に翻弄される主人公と家族の様子を描いた作品。
結論から言って、かなり面白かったです。
一気につるっと読めました(´ω`)
第1部が連載してたもので東京編、第2部が書き下ろしで沖縄編。
どちらも土台がしっかりしてたっていう感じで、すっと読めました。
ストーリーとかは上で書いた通りなんですが、心に残ったのは、父親こと上原一郎の過激派っぷりなそのキャラクター。
左とか右とかそこら辺が出てくる話は未だ慣れてない俺にとって新鮮でした。
そういう系の本とか読んだことないし、興味も無かったから調べたりとかしてないしね。
最近はそれでも一社会人としてある程度、一般常識的には知っておいた方がいいのかな?
とにかく、国というものに一切頼らない父のキャラは強烈でした。
年金を払わず、「それなら国民をやめる」と言い切る彼は潔く、かつちょっと格好良い。
確かに国民であることは生まれた瞬間に決まっていて、国民でなくなる自由が奪われているという現状に、あまりにも慣れすぎていて疑問すら持っていませんでした。
が、そこに「なぜ、国民をやめることはできないのか」、と言われると返す言葉が見つからない。
つくづく俺は議論の経験が少ないなあと感じました。
自分が今やっていることや、当たり前に行っていることに「それはなぜか?」と突然突っ込まれたら上手く返せないのは、やっぱそういうことに慣れてないせいかと。
たまにはそう言ったことも考えて、理論武装もある程度しておきたいですね。
仕事で関係することは少しは武装できているとは思うんだけど、普段当たり前にやっていることにもちょっとは武装しておきたいと思いました(´∀`)